DIE WITH ZERO ゼロで死ぬ
今年前半で一番面白かった本です
読むのが遅い私でも300ページ近くを一気に読みました
節約や投資の本は書店に沢山並んでいますが、幸せになるお金の使い方?興味がありました
いつまで節約だけを続けるのか?
いつまで貯蓄や投資を続けるのか?
死ぬまで仕事をしなければならないのか?
なんとなくお金に対しての考え方がボンヤリしていたのが、この本を読んで輪郭が見えてきました
本の中にイソップ寓話の「アリとキリギリス」が出てきます
この寓話の教訓は、人生には、働くべきときと遊ぶべきときがある、というものだ
もっともな話だが…
では、アリはいつ遊ぶことができるのだろう?
と言うのがこの本のテーマです
ただ生きるだけではなく、十分に生きる
経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を教えてくれます
働きながらも、バランスを取りながら、家族や友人仲間と思い出づくりをする
「今しかできないこと」に投資する
私が結婚するときに貯金が無く、夫に「旅行ばっかり行ってるから貯金が無かった」と馬鹿にされましたが、後悔はしていません
死ぬときにはお金は持って行けませんが、想いでは持って行けます
若い時に経験したキラキラした想いではいくらお金を積んでも、歳をとったら経験は出来ません
お金の価値は加齢と共に低下をするそうです
20代の100万円と80代の100万円では価値は違います
気力体力も落ちてからでは好きな所へも行けません
「金」「健康」「時間」のバランスが人生の満足度を高める
その中でも金よりも時間よりも健康が一番大切だと言います
健康でなかったら、いくらお金や時間があっても人生を楽しむことは出来ません
幼なじみのお父さんは資産家でした
幼なじみは難病を患っています
「父親には悪いけど、早く遺産をもらいたい、私の身体が動かなくなってからお金をもらっても遅い、今を楽しみたい…」と言っていました
テレビドラマ「ダウトン・アビー」の執事、カーソンが言った言葉です
「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」
喜びを先送りにしないで経験をしよう
母も良く言っていました
「3人(母、私、息子)で良く色んな所へ行ったよね、楽しかったね」と…
今はホームで何処へも行けなくなりました
3人で思い出を作れたことがせめてもの親孝行かな
後は迷惑をかけてばっかりでしたが…